地すべり調査の実績
山岳国道沿い延長20kmの範囲で作成されたLP(レーザープロファイラー)図を用いて地形判読を行い、地すべりブロックを抽出した。また各ブロックを現地踏査し、管理カルテを作成した。 キーポイント LP図では地形が詳細に表されるため、幅数m程度の崩壊地形も判読可能である。そこで判読の目的を吟味し、適切なスケールの設定を検討した。 調査地の地質 四万十帯 日高川層群
豪雨によって家屋の谷側斜面に亀裂の発生が認められた。 亀裂の発生状況から、現地踏査により複数の地すべりブロックを設定し、それぞれについて調査計画を立案した。 調査計画に基づき、ボーリング調査、計器観測を実施し、すべり面を判定、機構解析、安定解析を行い、防止工法の選定を行った。 キーポイント 複数発生した地すべりについて、地質構造に着目したタイプ分類を行った。この分類に基づき、変状の発生機構を説明、また対策工種の適否を検討した。 調査地の地質 大阪層群 下部層
昭和60年代に地すべり災害が発生し、アンカー付鋼管杭工が施工された箇所において、豪雨により新たな亀裂の発生が認められた。 緊急踏査を行い、災害の発生状況を把握し、その結果から応急対策を提案した。 続いて調査計画を立案し、ボーリング調査、計器観測を実施した。 さらにすべり面を判定、機構解析、安定解析を行い、防止工法の選定を行った。 キーポイント 応急対策を提案するため、緊急現地踏査時に発生機構の推定を行った。 また既設対策工の効果について評価を行い、対策済みであったにも関わらず災害が発生した経緯を考察した。 調査地の地質 北但層群
平成初頭に指定を受けた地すべり防止区域が概成するにあたり、これまでの事業の経緯のとりまとめ、および概成の判定を行った。 キーポイント 地すべり防止区域指定の経緯、調査実施の経緯、対策工実施の経緯を時系列でまとめた。またこれに併せて各ブロックの安全率の推移をまとめ、概成となる根拠資料を作成した。 調査地の地質 三波川帯
尾根部に陥没帯を伴う亀裂が発生し、のり面の中段に押し出しを伴う変形が認められた。地すべり活動が進行した場合、町道が被災する恐れが懸念されたため、応急対策の検討を含む、緊急的な対応を行った。 キーポイント 詳細な地表踏査を行い、岩盤露頭の片理の角度差に着目して、地すべりブロックの範囲を特定した。 応急横ボーリング後の計器観測で、活動に沈静化が認められなかったことから、頭部排土工の追加検討を行った。 調査地の地質 三波川帯
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